――視覚という、強い感覚――

この回は、視界を休ませて、思考のノイズを静める方法を扱います。

一日を振り返ってみると、
何をしていたかよりも、
どれだけのものを見ていたかに驚くことがあります。

画面。文字。色。動き。
目は、ほとんど休んでいません。

疲れているのに、
なぜか眠れない夜。
その原因は、心ではなく、
視覚の使いすぎかもしれません。

視覚は、とても影響の強い感覚です。
一瞬で判断し、
一瞬で注意を奪う。

便利ですが、
使いすぎると、
心まで落ち着かなくなります。

私は、部屋を整えるとき、
まず「見え方」から考えます。

片づけというより、
視界を休ませる感覚です。

物が多い空間では、
目は休みません。

色。形。配置。
一つひとつを、
無意識に処理しています。

だから私は、
減らすことより、
隠すことを選びます。

すべてを出しておかなくていい。
見えないだけで、
視覚はずいぶん楽になります。

昼と同じ明るさで夜を過ごすと、
体は切り替わりません。

私は、夜は照明を落とします。
作業ができないくらいで、ちょうどいい。

視界が静まると、
考えごとも減っていく。

光を弱めることは、
心に「もう急がなくていい」と
伝える行為だと思っています。

見るものを減らすと、
世界が狭くなるように感じるかもしれません。

でも実際は逆でした。

一つひとつが、
ちゃんと見えるようになる。

視覚を整えることは、
注意を取り戻すことでもあります。

・色数を意識して減らす
・視界に入る物を少なくする
・夜は照明を落とす
・画面を見る時間を区切る

全部やらなくていい。
一つで、十分です。

見ないものを選ぶと、
心は自然と、静けさを取り戻す。

何を見て、
何を見ないか。

その積み重ねが、
暮らしの静けさをつくる。

今夜は、
照明を少し落としてみてください。

全部を追わなくていい。
残った景色が、あなたに必要なもの。

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