――感じる力を、取り戻す――
この回は、第12〜18回で扱った感覚をひとつに束ね、「戻る場所」を手の中に残す回です。
ここまで読み進めてきて、
「何か新しいことを始めなければ」と
感じた人もいるかもしれません。
けれど本当は、
足す必要は、ほとんどありません。
多くの場合、
すでに持っている感覚が、
忙しさの中で見えなくなっていただけです。
五感は、別々ではない
情報を減らす。
音を止める。
香りに気づく。
触れる。
自然に身を置く。
味わう。
見るものを選ぶ。
こうして並べると、
別々の話に見えるかもしれません。
けれど実際は、
五感はつながっています。
一つが整うと、
他も引っ張られるように
静かになっていく。
私は、この感覚を
何度も体験してきました。
崩れているときは、全部が少しずつ
暮らしが荒れていると感じるとき、
原因は一つではありません。
忙しさ。
不安。
情報。
疲れ。
それらが重なって、
感覚が鈍くなっている。
だから、
全部を一度に整えようとしなくていい。
一感覚で、十分です。
崩れているときは、全部が少しずつ
暮らしが荒れていると感じるとき、
原因は一つではありません。
忙しさ。
不安。
情報。
疲れ。
それらが重なって、
感覚が鈍くなっている。
だから、
全部を一度に整えようとしなくていい。
一感覚で、十分です。
戻る場所を決めておく
私は、調子が崩れたとき、
必ず「戻る場所」を決めています。
音を消す。
空を見る。
温かいものに触れる。
それだけで、
自分の輪郭が戻ってくる。
五感は、
心をコントロールするための道具ではありません。
自分を思い出すための、
入り口です。
整った暮らしは、静か
整った暮らしは、
派手ではありません。
劇的な変化も、
大きな気づきもない。
けれど、
小さな違和感に気づけるようになる。
疲れる前に、立ち止まれるようになる。
それは、
強さに近い状態だと
私は思っています。
五感と付き合うための、ひとつの考え方
・全部やろうとしない
・続けられる形を選ぶ
・合わないものは、手放す
・感覚を信じる
正解はありません。
あなたの感覚が、基準です。
五感が整うと、
暮らしは静かになります。
静かになると、
大切なものが見えてくる。
ここから先は、
整えたあとに残る
「どう生きるか」という話です。
境界。
夜。
孤独。
不完全さ。
整え続けなくていい。
戻れれば、それでいい。
五感は、いつもここにあります。

